ケアリーダーズ主催 李哲について

生年月日1975年6月19日 東京都出身
保有資格鍼灸あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・ケアマネジャー・福祉住環境コーディネーター
海外ライセンスRemedial Massage Therapy(オーストラリア政府認定資格)
主な役職株式会社ケアシステム研究所 代表取締役
NPO介護予防センター 理事
訪問鍼灸マッサージ オンラインサロン ケアリーダーズ 主催

こんにちは。
訪問鍼灸マッサージ院を東京都葛飾区、埼玉県さいたま市で2つ経営
訪問鍼灸マッサージのコンサルセミナー、オンラインサロン「ケアリーダーズ」を運営している
李 哲と申します。

李 哲という名前通り、
韓国籍で、おじいちゃんが韓国の済州島から来ました。
しかし、辛い物を食べるとおなかを壊します。

私自身は荒川区町屋というところで生まれて、
下町生まれの下町育ちです。
韓国で韓国語をしゃべると、年配の方が日本語で返してくれるくらいの、
韓国語スキルです。

私は、学校の先生だった両親の元、
朝鮮学校にて、小中高一貫した教育を受けていました。
大陸の血筋が集まっていた環境のせいか、いろいろな個性を持った友達、
いろいろな個性を持った先生方に、もまれにもまれました …

これが自分をつかさどる、自由すぎる性格を作っているかもしれません。

母の勧めで医療(整骨院)の道へ

在日韓国人は手に職をつけないと食っていけない!
という母の勧めで、整骨院を目指し、
まず、高校が各種学校扱いだったので、大学入学資格検定を取り、
鍼灸マッサージの専門学校に入学。
同時に貧しかった環境だったので、奨学金を借り、
整骨院で丁稚奉公をしながら、
学費を稼ぎながら、専門学校に通いました。

その後、柔道整復師の専門学校にも3年間通って、
さあ、開業できるぞ、というところまで来ました。

職歴も
整骨院、自費マッサージ院、整形外科リハビリ室と経験し、
最後に整骨院の院長を任されました。

悩んで探して、ついに訪問マッサージの道へ

患者さんに治療を行い、症状は改善させるのですが、
ご高齢の方は少しずつ筋力が低下し始め、
よぼよぼと歩くようになり、体を痛めても来院されなくなってしまうことが間々あるようになって来ました。

駆けつけてあげたいが、接骨院での治療が忙しく、在宅で苦しんでいる患者さんの対応がなかなかできませんでした。

『どうすればいいのだろう・・・。』
考え、いろいろな先輩方に話を聞き、たどり着いた答えが
訪問鍼灸マッサージ事業
でした。

また、整骨院の開業は、運転資金も入れて、
1000万かかるといわれていました。
乱立する整骨院を横目に見ながら、
1000万も事業投資することは、到底考えられませんでした。

そこで、
原付バイクとタオルのみで
訪問できる訪問鍼灸マッサージは私にとって、最高の活躍の場でした。

最初は院長までやったという変なプライドがあり、介護施設への営業で効果が出るとわかっているものの、
なかなか営業ができず、開業時に200万あった通帳が5万円を切るところまで行きました。

死にそうになりながら、背水の陣で、やっと営業活動を行った結果、
70件ほどの営業で10人ほどの患者様を獲得することができました。

施術をして、毎月報告書を付け、
毎月報告書をケアマネジャーに提出し、またケアマネジャーからご紹介を得る。
 
営業を開始して、半年ほどで、
25人の患者さんを獲得し、
自分でていいっぱいになりました。

そこで、まずはスタッフを業務委託で採用。
徐々に広げていき、
2014年からは、正社員を採用しました。
翌年には営業専属スタッフも採用し、
2015年には、
施術スタッフ7名、事務2名、営業1名、
患者様110人、月商400万の治療院を築くことになりました

そして、同時にセミナー、コンサル業を始め、
初年度で800万の売上を上げることができました

勘違いから始まった地獄の道…

しかし、それは砂上の楼閣でした。
まず、自分自身が、
経営者としての「資質」をはき違えていました。

経営者の本質としては、
顧客を幸せにして、
スタッフに生産性をあげてもらい、
組織の成果を上げて、
その成果を皆で分配する。
それが経営者の本分であり、それ以外ありません。

当時の私は、
・あまり無理させて、やめられると困るな …
・職場環境をよくするために「いいひと」でいよう
・スタッフが動きが悪いけど、ここで言ったら感じ悪くなるな …
・スタッフ数に比べ、売り上げが上がらないから苦しいな …
・良くしてあげたいけどボーナスは出せないな …
と経営者の職務を放棄し、
また、対人面の弱さが露呈しまくった組織を作りました。

そして、組織というものを全く理解していませんでした。
丁稚奉公の中、たたき上げで、一人で開業したために、
スタッフに対して、
・有給?残業?甘えたこと言ってんな!
・売上低いのにボーナス出せるか!
・これくらい自分でやれよ!
と思っているけど、やめられると困るので、自分の中でぐっとこらえていました。

セミナーや、コンサルなどで、
他の治療院の先生方をお話していくうちに、
私は素直なので(笑)
先生すごいですね~
教えて下さいよ~
と言われるうちに、どこかで、自分はすげーやつなんだ、
と自分のクソ承認欲求全開で、
成長を止めてしまいました。

そしてそのうちに、
スタッフから「飲み会は残業代でないんですかあ~」など言われたり、
スタッフが就業時間中にドトールでお茶をすることが常態化したり
不平不満がでて、ミーティング中に皆がぶすっとだまり、
顔を合わせても全く挨拶しない状態に。

そんな中で、
怒りが爆発した私は、
スタッフを1名解雇、
また、訪問スタッフも無理やり、スケジュールをギュウギュウにして、
訪問に回せるようにして、
「売上が下がったことでボーナス出せないから、」
と感情に任せ、冷たく言い放ちました。

その後、スタッフが他のスタッフや、顧客を率いて、
近所で開業するという話を小耳に挟みました。
私はスタッフを呼び指し、怒り心頭で、そんなの許せない!
とサイゼリアで話したことを今でも覚えています。

スタッフは否定しましたが、
翌日から、出勤せず、電話にも出なくなり、失踪。
そして、数日後、弁護士から手紙が届きました。
それは、医師の診断書がついており、
パワハラによる精神疾患ということでした。
 
ふざけんな!と思った私は、
弁護士を立て対応。
 
しかしそのやり取りを見ていたスタッフから、
「やめます。」
「私もやめます。」
と次々と申し出がありました。

いままで気づきあげたものが崩れていく・・・
これからどうなるんだろう・・・

不安と恐怖と怒りが入り交じる中で、
そのうちに病んでしまい、
母のすすめで、うつ病ということで、
一週間入院しました。

しかし入院したからと言って、
状況が変わることはありません。

スタッフが、労働基準監督署に通告したために、
監督官の訪問対応や、
「私は、残ります」といっていたスタッフも、
状況をみて、「やっぱりやめます」
運悪く、社会保険事務所の調査や、
税務調査も重なり、
やめたスタッフの施術を朝8時から夜7時まで、こなしながら、
求人や、外部対応、書類対応を行い、
身も心も疲弊していきました。

失敗から立ち直り、地域の患者さんと向き合う

なんとか力を振り絞り、
知り合いの先生や、コンサルの方に相談したところ、
前から知っていた治療院コンサルの方から、
「おれが助けようか」と言っていただけました。

藁にもすがる思いで、
その申し出を受け、
2016年から、治療院を譲渡し、
業務委託の責任者として新たに活動をはじめました。

まず、問題として立ちはだかったことは、
スタッフが受け持っていた、
90人の患者様。
 
私がどんなに頑張っても
25人の施術しかできません。

そこで、施術方針を変更し、
マッサージ師から、鍼灸師に変更させ、
コンサルの方と一緒に、3ヶ月で
4名の国家資格者を準備。急ピッチで施術教育を行い、
90名の患者様すべて変更させ、
対応することができました。

スタッフに関しては、
以前のように感情で対応を変えたりせずに、
訪問施術における、施術や、移動など
すべて数値化して、評価する。
感情ではなく公平さを保つ。

また、有給管理、健康診断や、
残業管理も一元化し、
組織の体裁を整えました。

売上は以前の治療院の売上から半減したまま。
当時、私は
「あいつらのせいだ・・・」
「あいつらがあんなことしなければ、こんなことにはなっていない・・・」
などアホみたいな他責思考で、成果を上げる行動に移れていませんでした。

隣の駅で、
元いたスタッフをつれて開業したスタッフの話を聞き、
「あんな奴に負けていらんねえ・・・」
と負の思考から、
営業活動を開始し、血眼で回ったことから、
少しずつ成果が出始め、
2017年4月にやっと以前の数字を取り戻しました。

成果が出ると面白いもので、
もっと多くの患者さんを対応していきたいと、
集患活動を活発にした結果、
2018年に過去最高の115名の患者様、
月450万の売上を達成しました。

再び自分の力で地域の高齢者を支えたい!

コンサルタントとの共同経営の中で、
自分の力でもう一度立ち上げたい。
もう一度患者さんに自分の思う施術を行っていきたい。
という思いが強くなりました。
お礼として、治療院を無償で譲渡し、
自分で0から立ち上げたのが
いまの治療院である、
アースケアグループ
です。

アースケアグループでは、
過去の教訓を踏まえ、
・院長や営業できるスタッフに頼り切りの営業集患を縮小し、
ホームページや郵送などの効率的アプローチによる集患に変化
・業務委託、短時間正社員、フルタイム正社員と柔軟な勤務体系で
スタッフの働きやすさを準備
・自由なスタッフ勤務に対応するように、グループウェアでのチャット、情報交換、
zoomでのミーティングにて、情報共有を円滑に
・労務管理を社労士とともに、クラウドで行いスタッフとともに見える化
・スタッフの評価項目を準備し、明確な指標を準備
・各部署別のマニュアルを用意して、業務を明確化
・施術者教育を、「背中を見ろ」的な一子相伝の職人教育から、
動画マニュアルや、社内試験を準備しての効率的な教育
を行い、より大きな組織に向け体制を整えています。

現在、0から再始動して1年半、施術スタッフ8名、事務と運営し、
2021年末には患者様130人で月500万達成、

2022末には患者様200人、月800万、年商1億の数字を目指し、
常に成長し続ける組織を作り運営しています。

過去の自分は
知識もなく、
度胸もなく、
ある時から目標も忘れ、
将来の不安や恐怖を覆い隠すために、
承認欲求を満たすために動き始め、
結果組織を崩壊させました。
 
経営者にとって、
目標をなくすこと(ぶれること)
自分と戦えなくなること
妥協すること
変化しないこと
はすなわち「死」を意味します。

私は、ちゃんと学べば、
経験する必要のない余分な経験を
多く行ってきました。
死にそうに苦しかったこともありますが、
私にとっては、この経験は財産です。
  
経営者はチャレンジしなければなりません。
しかし、同じ過ちを行うのは、ただの勉強不足です。

これからは皆様に、実体験に基づいた、
訪問鍼灸マッサージの運営ノウハウを
どんどん提供し、
皆様とともに、日本の高齢者の支え、
高齢化問題を少しでも解決したいと考えています!